「泣き叫ぶ妻子に村中が…」北朝鮮で最も”残酷な夜”
2019年に韓国に亡命した北朝鮮のリュ・ヒョヌ元駐クウェート大使代理が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで、自身が目撃した「残酷な場面」について語っている。 その場面とは、2010年3月に貨幣改革失敗の責任を問われて処刑された朴南基(パク・ナムギ)元朝鮮労働党計画財政部長の家族が、管理所(政治犯収容所)に連行された時の様子だ。(参考記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面) 「夜中、密かに」 リュ氏によれば、連行は夜に行われ、朴元部 ...
中国が北朝鮮に「圧力」…両国間に正体不明の異常気流
共同通信は25日、複数の外交筋の情報として、中国が北朝鮮との国境近くに無線局の新設を計画していることを受けて、北朝鮮が国際機関に「規則違反」を申し立てていると報じた。「中朝間の意見対立が表面化するのは異例」とも伝えた。 中国が新設を計画しているのはFMラジオ放送などに使う無線局で、その数は191に上るという。これに対し北朝鮮は、国際的な周波数管理を担う国際電気通信連合(ITU、本部ジュネーブ)に対し、中国から事前調整の働きかけがなかったとして、国際的な「無線通信規制」に抵触す ...
「死者1100人以上」北朝鮮の救難ヘリが相次ぎ墜落、全員死亡も
先月25日から3日間、鴨緑江流域に降り続いた大雨で北朝鮮に大きな被害が生じている。 気象庁に当たる気象水門局によると、平安北道(ピョンアンブクト)の天摩(チョンマ)で635ミリ、雲山(ウンサン)で642ミリ、慈江道(チャガンド)の松源(ソンウォン)で554ミリ、満浦(マンポ)で472ミリなど、1年分の降水量の4割から7割以上の雨がたった3日間に降った。 金正恩総書記は、新義州(シニジュ)と義州(ウィジュ)の被災地を視察。国営の朝鮮中央通信は孤立した住民の救助に空軍ヘリが投入さ ...
欲望を抑えられず…北朝鮮の男女4人「禁断の行為」で公開処刑
北朝鮮で、このところ小康状態にあった韓流コンテンツの取締りが、再び厳しくなっている。 北朝鮮当局が規制強化に乗り出さざるを得なくなった理由のひとつは、現地で「儲かる商売」が見当たらないことにあると思われる。北朝鮮当局はコロナ禍以降、密輸の摘発を強化している。だが、市場での商いで生計を立てる庶民の多くは、何らかの形で密輸に依存して生きていたのだ。 夫婦の「怪しい商売」 それができないとなれば、いっそう非合法な商売に手を出さざるを得なくなる。 たとえば以前、平壌市内の兄弟山(ヒョ ...
【写真】「北朝鮮の不良弾薬が暴発し吹き飛ぶロシア兵」衝撃の瞬間
ウクライナの英字メディアであるキーウ・ポストは5日、北朝鮮製の弾薬を使用していた57ミリ対空砲が暴発し、操作していたロシア兵が吹き飛ばされる瞬間とされるショッキングな映像を報じた。 同紙によれば、映像はウクライナ国内の未特定の地域で撮影されあもので、ウクライナの軍事ブロガーであるОперативний ЗСУ(Operational ZSU)が4日にテレグラムに投稿したものだという。 1950年代に運用 それによると、暴発したのはロシアがソ連時代に運用していた57ミリ口径のA ...
北朝鮮の通貨暴落…責任者「反逆罪で処刑」の生々しい場面
日本経済は今、「歴史的な円安」がどこまで続くかが焦眉の関心事となっている。景気対策のためには金融緩和が、円安対策のためには金融引き締めが求められる状況で、植田和男日本銀行総裁は難しいかじ取りを迫られている。 この局面を乗り切れば、植田総裁は、長くデフレに苦しんだ日本経済の「局面転換」の功労者として長きにわたり称賛されるだろう。逆に失敗すれば、不名誉な形で歴史に名を残してしまう可能性もある。 とはいえ、どんなに大失敗をしても処刑されることはないが、お隣の国は事情が異なっている。 ...
「給料は20倍になったけれど…」急激な通貨安に動揺する北朝鮮
あまりに急速なウォン安ドル高に、北朝鮮当局も当惑している。 デイリーNKでは毎月2〜3回、北朝鮮各都市での為替レート(ブラックレート)を調査している。先月26日の時点で1ドル(約155円)に対して、平壌で8920北朝鮮ウォン、新義州(シニジュ)で8930北朝鮮ウォン、恵山(ヘサン)で8910北朝鮮ウォンの値を付けていた。デイリーNKジャパンは、これに基づき、1000北朝鮮ウォンを17円または18円で計算している。 ところが、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が、米政府系のラ ...
北朝鮮の女囚たちが落ちた「緩慢な処刑」の残酷な日々
「脱北者は、経済目的の不法入国者で難民ではない」 中国政府は、脱北者を難民とはみなさず、摘発し次第、原則として北朝鮮に強制送還する措置を取っている。これと関連して、中国の外交官は今年3月、スイス・ジュネーブの国連本部で行われた国連人権理事会の付属の会議で、脱北者は難民ではないため、難民条約のノン・ルフールマン原則は適用されない、北朝鮮で拷問または大規模な人権侵害が行われているという証拠はない、などと主張した。 ノン・ルフールマン原則とは、送還後に自由や生命が脅かされかねない人 ...
「現場で築かれる死体の山」金正恩の脳裏をよぎる地獄絵図
北朝鮮の金正恩総書記は、今年1月の朝鮮労働党中央委員会第8期第19回政治局拡大会議で「地方発展20×10政策」を打ち出した。首都・平壌への偏重が著しい投資を地方にも広げて経済の発展を図り、地方の人々の生活を向上させるという政策だ。「20✕10」とは、毎年20の市や郡に現代的な工場を建設し、10年以内に経済を活性化させることを意味している。 国防省は、この政策の実現は朝鮮人民軍(北朝鮮軍)が担うべきという金正恩氏に指示に基づき、建設部隊「124連隊」を立ち上げた。この部隊は、各 ...
「見てはいけない」ボロボロにされた女子大生に北朝鮮国民も衝撃
北朝鮮で2020年12月に制定された反動思想文化排撃法――別名「韓流取締法」の最高刑は死刑であり、諸外国では考えられないことだ。また死刑にならずとも、違反者はきわめて非人道的な扱いを受ける。 たとえば、違反者は身体がボロボロになるほど凄惨な取り調べを受けることが少なくない。拷問を受けているであろうことは明らかだ。公開裁判に引き出されてくると、見守る人々は息を飲むという。 2022年5月には、韓国映画を見たことがバレて逮捕された女子大生2人が、そうした目に遭わされた。特に彼女た ...
【写真】金正恩の愛娘「眼前で兵士ら墜落死」のおぞましい場面
韓国SBSニュースは5日、金正恩総書記が視察した軍の空挺部隊の降下訓練で事故が発生し、十数人の死者を含む数十人の死傷者が発生したもようだと報じた。 SBSで北朝鮮問題を専門とするアン・ジョンシク記者は番組で、朝鮮中央テレビの映像を示しながら、次のように解説した。 娘が双眼鏡で… 「風が強く吹いており、軍人たちが輸送機から飛び降りるやいなや、パラシュートがほぼ水平方向に飛んでいくのを見ることができます。このように強風の中で降下したため、所々、パラシュートが絡まっているような様子 ...
北朝鮮サッカー代表「負けて炭鉱送り」は本当だった…W杯で決勝点の「英雄」にも容赦なし
サッカー2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本と北朝鮮の一戦が21日、東京の国立競技場で行われ、日本が1-0で勝利した。前半に先制された後も再三にわたり日本に決定的場面を作られながら、最少失点でしのいだ北朝鮮も善戦したと言える。 北朝鮮サッカーを巡っては、重要な試合で「負けたら炭鉱送り」ということが長年にわたり言われてきた。筆者は、少なくとも近年では、そのようなことはないと考えている。だが、火のない所に煙は立たぬ、である。 イタリア戦得点「英雄」も かつて大活躍 ...
「性能悪すぎ逆に怖い」ウクライナの北朝鮮製ミサイル
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は先月27日、ウクライナ国防省情報総局(GUR)のヴァディム・スキビツィキー副局長の現地メディアとのインタビューに基づき、北朝鮮がロシアに提供した砲弾の半分以上が性能不良だと報じた。 RFAはこれに先立ち25日にも、米国家安全保障会議(NSC)の資料に基づき、ロシアがウクライナに対して使用している北朝鮮製ミサイルは「衝撃的」なほど性能が劣悪だと伝えている。 金正恩総書記は昨年から頻繁に軍需工場を視察しており、ロシアへの販売を見込んで増 ...
「せめてお風呂に入らせて」北朝鮮女性兵士らの悲痛な叫び
北朝鮮国防省は4日、米韓合同軍事演習の中止を求める報道官談話を発表。「一点の火花によっても核戦争が起こりかねない」として、米韓をけん制した。 ただ、北朝鮮は偵察衛星や弾道ミサイルの開発に大金をつぎ込む一方で、末端兵士たちが劣悪な生活環境に苦しみ、軍全体での力を落としている事実もある。 ただ、北朝鮮は偵察衛星や弾道ミサイルの開発に大金をつぎ込む一方で、末端兵士たちが劣悪な生活環境に苦しみ、軍全体での力を落としている事実もある。 地面に掘った穴で 両江道(リャンガンド)の軍関連情 ...
「北朝鮮の砲弾でむしろ壊滅的な結果も」ロシア軍、専門家が予想していた
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は先月27日、北朝鮮がロシアに提供した砲弾の半分以上が性能不良だと報じた。 RFAは、ウクライナ国防省情報総局(GUR)のヴァディム・スキビツィキー副局長の現地メディアとのインタビューに基づき、「ロシアが不足している兵器生産問題を解決するために北朝鮮の支援を受けたが、望んだ結果を得られずにいる」と伝えた。 同副局長はまた、ロシアはすでに北朝鮮から150万発の弾薬を輸入したが、それらは1970~80年代に作られたもので、半分以上が作動し ...
北朝鮮でたくましく生き延びる「新興富裕層」の錬金術
北朝鮮の新興富裕層(ニューリッチ)である「トンジュ」は、経済が混乱状態に陥った1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の時代に、勤め先の工場の資材などを売り払って資金を作り、ヤミ金業などを営んで財産を築いた。 彼らは国の政策によって浮沈を繰り返してきた。最近の金正恩総書記は、市場経済化を抑制し、1980年代以前の社会主義計画経済体制に戻ろうとしているようで、そのあおりで多くのトンジュが没落した。 生き残ったトンジュは改めて権力と結託し、国の政策に便乗して儲けを確保している。たと ...