「出しゃばりが過ぎる」金正恩の”父娘行事”に国内で批判
朝鮮中央通信など北朝鮮の国営メディアは4月26日、新たに建造された多目的駆逐艦の進水式が、25日に金正恩総書記の出席のもとで行われたと報じた。式典には、「ジュエ」の名で知られる金正恩氏の娘も同行した。 その様子はテレビを通じて報じられたが、国内では金正恩氏の過度な儀式重視に対する批判の声が上がっている。どうやら、まだ幼い娘を前面に押し出すなど、先代と先々代では見られなかった演出に違和感が強いようだ。(参考記事:「金正恩の娘は国産の服を着ろ」反発強める北朝鮮の若者たち) 娘とだ ...
「北朝鮮兵は倒れるまで殺戮を続けた」ウクライナ軍将校がクルスクで見たもの
ウクライナ軍が一部占領したロシア西部クルスク州の大部分をロシア軍が奪還したと伝えられる中、英国のメディア「インディペンデント」は14日、ロシアに加勢する北朝鮮軍が「自殺攻撃」の波状攻勢をウクライナ軍に加えたと報じた。 記事によれば、現地で戦うウクライナ軍の偵察部隊将校は、北朝鮮の戦術を、大量のアクセスによってウェブサイトをダウンさせるサイバー攻撃に例え、インディペンデントの取材にこう答えている。 「我々は、DDOS攻撃のような『人間の波』に直面した…我々は10人中8人の北朝鮮 ...
北朝鮮国民も泣き崩れた「最貧母娘」の悲惨な生活実態
北朝鮮北東部の経済特区、羅先(ラソン)で40代の母親とその娘が遺体となって発見される事件が起きた。直接の死因は一酸化炭素中毒だったが、たとえ中毒事故がなかったとしても、死は免れないほど追い詰められていた。咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 事件が起きたのは今月1日のことだ。40代女性のキムさんが、朝鮮社会主義女性同盟(女盟)が毎週土曜日に行っている生活総和(総括)に姿を見せなかった。 玄関ドアを蹴破り 障がいがあり、極貧生活を送っていた彼女は女盟の ...
泣き叫ぶ家族を白昼に連行…北朝鮮で「最も残酷な光景」
北朝鮮のいたるところで見かける「首領福」というスローガン。これは、金正恩総書記のような人徳者を最高指導者として戴く人民は幸せであるとの意味が込められている。 北朝鮮が、法治主義国家ではなく、指導者の「徳」によって国が成り立っている人治主義の絶対王朝である事実が、このようなところに現れている。 こうした抑圧的な体制を底辺で支えているのは「不届き者」を通報する密告者だが、結局は体制の維持に利用されるだけで、誰も幸せにしないのだ。そんな実例を、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリー ...
北朝鮮、ロシア戦死者遺族にタワマン贈与…親たちは「そんなもの要らない」
韓国の情報機関、国家情報院は13日、ウクライナの前線に派遣された北朝鮮の兵士のうち、死者が300人、負傷者が2700人に達したものと推計していると明らかにした。 北朝鮮当局は、戦死者の遺族にどのような対応をしているのか。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、明澗(ミョンガン)に住む夫婦のもとに朝鮮労働党明澗郡委員会(郡党)の責任書記(地域のトップ)がやって来て、このように告げた。 「急いで平壌に来て欲しい」 情報筋 ...
「捕虜になった北朝鮮兵」家族はこうして殺される
韓国の情報機関・国家情報院は13日、1万人から1万2000人と推定されるロシアに派兵された北朝鮮の兵士のうち、300人が死亡、2700人が負傷したとの見方を国会情報委員会に報告した。 報国によれば、ウクライナ軍に包囲されたある兵士は、「金正恩将軍!」と叫んで手榴弾を取り出し自ら命を絶とうとして射殺されたという。国情院はまた、戦死者の持っていたメモには、自決を強要するような内容が含まれていたとしている。 北朝鮮兵が捕虜となるより死を選ぶのは、「家族に危害を加えられるのを恐れてい ...
「国家のウソを暴露」テレビ放映に北朝鮮国民も当惑
久々の大ヒット映画は、国の根本を揺るがしかねない超問題作だった。 北朝鮮で昨年2月に公開された映画「72時間」。1950年に勃発した朝鮮戦争をテーマにしたこの映画だが、「1950年6月25日未明、米軍が主導する国連軍が北朝鮮に侵攻してきたが、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)はそれを跳ね返して南へ進軍。3日後にソウルを解放した」という、北朝鮮の「正史」に基づいた内容だ。 北朝鮮国内で久々の大ヒットとなったこの映画が、新年2日と3日に国営の朝鮮中央テレビで放映された。ところが、これが大きな ...
「恐怖に震え自信喪失」北朝鮮のロシア派兵部隊、深刻な実態
北朝鮮は昨秋、1万2000人規模の兵力をロシアに送り、西部クルスク州などでウクライナ軍との戦闘に加わった。すでに多くの犠牲を出しており、ウクライナのゼレンスキー大統領は4日の演説で、死傷者は派遣兵力の3分の1に及ぶと明らかにした。 そんな前線で戦う兵士の士気低下は非常に深刻なようだ。 平壌のデイリーNK内部情報筋は、兵士たちの現状を次のように伝えた。 激しく動揺 「ロシアに派遣した兵士たちが死への恐怖でひどく萎縮しており、文化など様々な面でも適応できず、思想的にも変化する兆候 ...
北朝鮮の17歳「革命化失敗」で実質死刑、家族も全滅
首都・平壌の北東部に位置する恩情(ウンジョン)区域は、北朝鮮最高の科学研究の殿堂「国家科学院」やミサイル技術者らが住むタワマン団地「衛星科学者通り」を擁する新興住宅地だ。隣接する商業都市、平城(ピョンソン)市から1995年に平壌市に編入された。 そこに住む18歳の若者が、15年もの実刑判決を受けた。容疑は「友人に韓流ドラマなどのファイルを売った」というものだが、「犯行」当時は17歳の未成年だったにもかかわらずだ。現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 6カ月にわたる拷問 この ...
「銭湯で男女入り乱れ」北朝鮮高校生らの禁断の行為
最近、北朝鮮の薬物汚染が深刻化しているとの内部情報が継続的に入ってくる。今年、その中でも最もショッキングだったのはこの事件だ。 北朝鮮には、一般人が気軽に利用できるような宿泊施設が存在しない。行商や出張で来た人は「待機宿泊」などと呼ばれる民泊を利用する。それ以外にも、トンジュ(金主、ニューリッチ)が経営するスーパー銭湯の個室を利用する場合もある。 女子高生3人が 北朝鮮第2の都市、咸興(ハムン)市内にもスパ銭が存在する。ここの個室は、他地方からやって来た人より、地元の人が使う ...
韓国の尹錫悦大統領が憎悪する「従北反国家勢力」の正体
韓国の尹錫悦大統領は3日夜、突如として「非常戒厳」を宣布。これを受け、戒厳司令官に就いた陸軍参謀総長の朴安洙(パク・アンス)大将が「国会と地方議会、政党の活動と政治的結社、集会、デモなど一切の政治活動を禁じる」とする布告を出し、戒厳軍部隊が国会に進入する事態となった。 ところが、非常戒厳は宣布から約2時間半後、国会の議決を受けて撤回され、尹錫悦が振るった強権は一夜ともたず瓦解することとなった。 尹錫悦は宣布の会見で、行政官に対する弾劾訴追を乱発し、政府予算の大幅削減を強要する ...
【写真】敵よりロシア軍を「火の海」にする北朝鮮のトンデモ兵器
ウクライナ侵略の片棒をかついでいる北朝鮮はロシアに対し、自国で最大級の自走砲システムを供給していると見られている。 シベリア中部の都市クラスノヤルスクで撮影され、SNSで拡散された写真には、平台型貨車に載せられた北朝鮮製170mm自走砲「M1989」2両が収められている。ちなみに、一部報道で同自走砲の名称が「コクサン(谷山)」と伝えられているのは誤りで、正しくは「チュチェ(主体)」という。コクサンとは、これより旧式の「M1978」の名前だ。 (参考記事:「北朝鮮の砲弾でむしろ ...
男女18人が死亡…北朝鮮「薄暗い密室」での鬼畜行為
デイリーNKの咸鏡北道(ハムギョンプクト)の情報筋によると、会寧(フェリョン)市の安全部(警察)は先月28日、分駐所(交番)長会議を開き、中国キャリアの携帯電話の不法所持行為を厳しく取り締まるよう指示した。 市安全部はこの席で、外部情報の流入、内部情報の流出経路となる中国キャリアの携帯電話使用者を一掃するために、安全員が摘発するだけでなく、住民の自発的な申告も引き出さなければならないと強調したという。 中国キャリアの携帯電話に対する北朝鮮当局の取り締まりは、日を追うごとに厳し ...
「死の直前、泣き崩れる兵士」北朝鮮軍が見せる残酷映像
米紙・ウォールストリートジャーナルは10日、飢えから逃れるためロシア派兵命令に「ありがたく従った」北朝鮮兵士たちもいたはずだとする、軍出身の脱北者の声を伝えた。 2019年に脱北したユ・ソンヒョンさん(28)は記事中、仮に自分が兵役中にロシア派兵命令を受けたとすれば命令にありがたく従ったと述べている。 恐怖の連鎖 ユさんは自らが北朝鮮軍にいた当時、まともな食事もなく建設現場などで重労働を強いられたとし、ロシア派兵命令を受けたとすれば「少なくとも食事は今よりマシなはず」と考えた ...
金正恩が激怒「アメリカ担当官」のむごたらしい死に様
米国の大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利したことを受けて、米朝関係の行方に注目が集まっている。 たしかに、トランプ氏と金正恩総書記の間には一定の信頼関係が築かれていたように見えるし、それは米朝首脳としては歴史上初めてのことだった。その関係が、今後の両国の向き合い方に影響する可能性は小さくない。 しかし、金正恩氏は2019年までの米朝対話の失敗に懲りて、非核化の可能性を完全に否定している。加えて、米国に代わって金正恩氏の関心の的となっているロシアは、食糧にエネルギー、軍事技 ...
金与正を批判し相次ぎ失踪「家族ごと一夜にして消えた」
北朝鮮の金正恩総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長を批判した黄海南道(ファンヘナムド)の住民2人が保衛部に逮捕され、その家族までが行方不明となる事件が最近発生したと、デイリーNKの内部情報筋が伝えている。 道内の海州(ヘジュ)市在住の情報筋によると、「先月中旬、金与正同同志が平壌への『無人機浸透事件』と関連して出した談話文を見て批判的な発言をした市内の住民2人が、保衛部に逮捕された」とし、「その後、彼らの家族までが行方不明になったことで、地域の人々が不安を覚え ...