米国が今年、韓国から受け取り、ロシアと戦争中のウクライナに供給した155ミリ砲弾量が、すべての欧州諸国の供給量を合わせたものより多いという報道が出た。 米紙ワシントンポストは4日、今年のウクライナ戦争の膠着状況を振り返る深層企画記事で、韓国製の155ミリ砲弾がウクライナに間接支援された過程を紹介した。 今年初め、米国の生産量では月に9万発以上が必要なウクライナの需要の10分の1強しか満たせないという判断が出ると、ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安保補佐官は、弾薬を大量に ...

韓国大統領選の投開票が9日に迫っているが、任期終了を控えた文在寅大統領がロシアのウクライナ侵攻を巡る対応で批判を浴びるなどし、ただでさえ評価の芳しくなかった任期の晩節をさらに汚している。 韓国外務省は先月28日、軍事関連の戦略物資の対ロ輸出を事実上禁止する制裁措置を決めたと発表。ロシアの一部銀行を世界の銀行決済取引網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から排除する制裁に同調すると表明し、ウクライナへの人道支援を拡大する方針も示した。 これは、諸外国から一歩遅れた対応で、韓国内 ...

韓国防衛事業庁は2022年2月1日、エジプト政府とハンファ・ディフェンス製K9自走榴弾砲の輸出について契約を結んだと発表した。これを受け、文在寅大統領は同日、「今回の契約は2兆ウォン(約1930億円)を超えるものであり、K9自走砲としては最大規模の輸出を記録しただけでなく、わが国の兵器体系の優秀さが改めて認められる契機になった」とのコメントを発表した。 文在寅氏は1月の中東歴訪に際し、エジプトのアブドルファタハ・シシ大統領との会談で直接、K9自走砲を売り込んだ。そうした経緯も ...

北朝鮮が先月30日、中距離弾道ミサイル(IRBM)である「火星12」を発射した。金正恩総書記が示唆した核実験停止と大陸間弾道ミサイル停止のモラトリアム破棄が、現実のものとして迫ってきた形だ。 これを受け、南北融和を目指す立場から北朝鮮への刺激を避けてきた韓国の文在寅大統領も、「朝鮮半島の非核化と朝鮮半島の平和安定、外交的解決に向けた国際社会の努力に対する挑戦であり、国連安全保障理事会の決議に違反する行為」であるとして、危機感を表さざるを得なくなった。 だが、この期に及んでどん ...

韓国の文在寅大統領は28日午前、イタリア・ローマで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議出席などに向けて出発した。文在寅氏は欧州でまず、29日にバチカンのフランシスコ教皇と会談する。 これを受けて、韓国メディアは「今回の会談で教皇が北朝鮮訪問関連について言及する可能性もある」(中央日報日本語版)などと報じている。韓国政府がそのように匂わせているためだ。 韓国には、教皇が北朝鮮訪問に積極的であるかのような論調が根強いが、事実は異なる。 文在寅氏は2018年10月に、初めて ...

韓国の左派系与党・共に民主党は10日、来年3月の大統領選に向け、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事を公認候補に選出した。 李在明氏は日本に対する強硬な発言で知られる。例えば韓国紙・中央日報(日本語版)が7月23日に掲載したインタビューでは、次のように語っている。 「(日本が強硬なのは)日本軍国主義勢力の侵略意志のためだ。日本が独島をなぜ繰り返し問題にするのか。いつか大陸に進出する時、トリップワイヤーにするためではないだろうか。私はそれで日本の大陸進出の夢が武力的方式で噴出する ...

北朝鮮の国防科学院の張昌河(チャン・チャンハ)院長は20日、韓国が試射した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)について、「自慢用」にしかならない「出来損ないの兵器」であるとの分析を発表した。 韓国は15日、文在寅大統領立会いのもと、SLBMの発射実験に成功したと発表した。韓国は「世界で7番目のSLBM保有国」としているが、同国に先立ち、北朝鮮も発射実験に成功している。 北朝鮮の主張のポイントは、韓国が発射したのは比較的小型の短距離戦術ミサイルと同等のものであり、より大型の弾道ミ ...

日韓首脳会談の調整が不首尾となり、東京オリンピックの開幕に合わせた訪日を見送った韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領だが、一時は本人も、五輪招致の夢を持っていた。北朝鮮の金正恩総書記との2018年の首脳会談で署名した平壌共同宣言には、2032年の五輪の共同招致に向けて協力するとの内容が盛り込まれていたのだ。 しかしその後、米朝関係や米韓関係が再び険悪化する中、国際オリンピック委員会(IOC)はオーストラリアのブリスベンを、同五輪開催地の単独候補として認定。21日に東京で行われ ...

韓国の青瓦台(大統領府)は19日、東京オリンピックの開会式に合わせた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の日本訪問を見送ることを発表した。 日韓両国は、文在寅氏と菅義偉首相との初の対面による首脳会談を調整していた。しかし、青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官は会見で、両国は首脳会談に向けた協議を「友好的な雰囲気で進め、(互いの)理解が相当近づいた」としたものの、「首脳会談の成果とみなすには不十分だった」と述べた。 これについては日本側からも、同様の見解が示されている。 ...

韓国の文在寅大統領は4月9日、慶尚南道泗川の韓国航空宇宙産業(KAI)の生産工場で行われた韓国型戦闘機(KF-X)試作1号機の出庫式で演説し、「韓国も独自に作った先端超音速戦闘機を持つことになった。世界で8番目の快挙だ」と誇った。 KF-21という正式名称が付けられたこの戦闘機は、限定的ながらステルス性能を持つ4.5世代機だ。第5世代の米国製F-22やF-35には遠く及ばないものの、将来の可能性を開いた点では十分に意味ある実績だと言える。 とはいえ、巨額の開発予算が投じられる ...

青瓦台(韓国大統領府)は16日、文在寅大統領が5月下旬に訪米し、米国のバイデン大統領と首脳会談を行うと発表した。康珉碩(カン・ミンソク)報道官は「強固な韓米同盟の持続的発展などについて深く議論することになる」と強調したが、内心では気が気でないかもしれない。 日本政府が東京電力福島第1原発の処理済み汚染水を海洋放出する方針を決めたことに対し、韓国政府は猛反発。米国に理解を求めたが、訪韓したケリー特使に突き放されたのは周知のとおりだ。 また、読売新聞の2日付の報道によると、米国の ...

韓国が開発中の次期戦闘機KF-Xが、間もなくその姿を現す。 開発に取り組む韓国航空宇宙産業(KAI)は現在、6機の試作機を制作中だ。そのうちの1号機は間もなく塗装を終え、4月末までに一般公開される予定となっている。 韓国が自主開発する初の本格戦闘機であるKF-Xは、限定的ながらステルス性能を備える。韓国空軍は73年前、連絡機わずか20機をもって誕生した。他の先進国と比べ、歴史はずっと浅いのだ。そう考えれば、現状に至る発展スピードは速かったと言える。 しかしそれでも、空軍を見守 ...

韓国の徐旭(ソ・ウク)国防相は17日の国会国防委員会の全体会議で、国民に向けて謝罪した。前日に亡命した北朝鮮の男性が韓国側に越境する際、軍の監視カメラに複数回捉えられていたにもかかわらず適切な措置が取られなかったことを詫びたのだ。 このように不法越境者を見逃す軍の失態は、もう何度も繰り返されている。今回の出来事があったエリアでは昨年11月、北朝鮮軍の男性が軍事境界線を越えて韓国入りした事件と、2012年10月に亡命しようと韓国側に入った北朝鮮兵士が気付いてもらえず、韓国軍監視 ...

韓国紙・世界日報は7日、「わが国海軍は依然として日本にかなわない」と題した記事を掲載した。執筆したのは同紙の軍事専門記者であるパク・スチャン氏だ。 パク記者はちょうど2年前にも、同趣旨の記事を書いている。当時の記事では、次のように指摘している。 「一部には、世界各国の軍事力レベルを分析するグローバルファイヤーパワー(GFP)が昨年『2018年 潜在的な戦争遂行能力』で韓国を136の評価対象国のうち7位、日本を8位としたことを根拠に、韓国の軍事力が強いと主張する向きがある。 こ ...

米国のバイデン政権が、史上最悪と言われる日韓関係を問題視していることが明らかになりつつある。 米国務省報道官室は11日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対し、「日本と韓国の間に存在する緊張は遺憾だ」と指摘。「バイデン-ハリス政権は米国と同盟国の関係強化だけでなく、同盟国間の強化にも取り組んでいる」としながら、「日本と韓国の関係よりも重要なものはない」と言明した。 また、国務省のプライス報道官は9日の定例記者会見で北朝鮮への対応を巡り、「(北朝鮮がどのような挑発に出るかという ...

韓国紙・東亜日報は11日、韓国軍当局が「日本の自衛隊の独島(竹島)侵攻作戦のシナリオと、これを防御するわが軍の対応戦力などを明示した内部文書を作成して、昨年12月に国会に報告した」と報じた。同紙はこれについて、米国のバイデン政権が中国けん制のための韓米日三角協力の重要性を強調している状況下、こうした文書の存在が外交的な論難を呼ぶ可能性があるとの懸念を示している。(参考記事:「韓国の空母は日本にぜったい勝てない」韓国専門家も断言) 報道によれば、問題の文書には「自衛隊の独島奪還 ...