「見てはいけない」ボロボロにされた女子大生に北朝鮮国民も衝撃

北朝鮮で2020年12月に制定された反動思想文化排撃法――別名「韓流取締法」の最高刑は死刑であり、諸外国では考えられないことだ。また死刑にならずとも、違反者はきわめて非人道的な扱いを受ける。

たとえば、違反者は身体がボロボロになるほど凄惨な取り調べを受けることが少なくない。拷問を受けているであろうことは明らかだ。公開裁判に引き出されてくると、見守る人々は息を飲むという。

2022年5月には、韓国映画を見たことがバレて逮捕された女子大生2人が、そうした目に遭わされた。特に彼女たちの場合、見た作品がマズかったと言えるかもしれない。

見守る人々は…

2017年に公開された韓国映画『コンフィデンシャル/共助』。北朝鮮の捜査員が韓国に派遣され、現地の刑事とともに犯罪グループを追うスパイアクションだ。北朝鮮の捜査員は人気スターのヒョンビンが演じており、決して北朝鮮の人々を卑下するだけの作品ではないのだが、コミカルな役作りがされていただけで、当局の不快感を誘ったようだ。