(参考記事:【写真】金正恩氏を守るエリート警護員たち) 金正恩氏は2015年8月にスッポン養殖工場を視察した際、現場の管理不備に激怒し、その場で支配人の処刑を命じた。脱北者で東亜日報記者のチュ・ソンハ氏が北朝鮮国内の噂として伝えたところでは、このとき金正恩氏が命令するや、電光石火の動きで支配人を連れ去ったのが、身長180センチをゆうに超える巨漢の護衛兵たちだったという。ちなみに、金正恩氏は自らが激怒したときの映像を公開している。(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処 ...

昨年12月4日の最高人民会議常任委員会第14期第12回総会で採択された「反動的思想・文化排撃法」。主なターゲットは韓流などの外国の映画、ドラマなどのエンタメコンテンツの視聴、流通と、海外のラジオの聴取だが、淫乱物、つまりアダルトビデオ(AV)も取り締まりの対象となっている。 その初めてと思われる摘発事例について、平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 (参考記事:「韓流ドラマ見て死刑」連発が懸念される北朝鮮・韓流取締法の中身) 摘発されたのは、新義州( ...

韓国の国立釜慶大学政治外交学科のイ・ソンボン教授は、「北朝鮮保健医療体系の形成過程と特徴」と題した論文で、北朝鮮の医療制度の核心的要素として無償治療制、医師担当区域制、予防医学、高麗医学の4点を挙げた。 大雑把にまとめると、北朝鮮国民なら誰もが無料で医療サービスを受けられ、地域ごとに住民の健康を管理するかかりつけ医を配置、病気を未然に防ぐための活動を行うと同時に、伝統医学にも力を入れているということだ。 論文では、北朝鮮は1948年の建国前から1980年代に至るまで、「チュチ ...

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は昨年2月、「不世出の偉人たちの愛の中で発展してきた障害者保護事業」という記事を配信している。以下、一部抜粋する。 朝鮮で、障害者たちは自主的権利と利益を法的に保証されて幸せな生を享受している。(中略) 主席の細心な配慮の中で各地に障害者のための戦傷栄誉軍人工場、軽労働職場、療養所、聾唖(ろうあ)学校、盲人学校が建てられた。 金正日総書記は、1998年に障害者保護事業を専門とする機関を設けるようにし、2003年6月には「朝鮮民主主義人民共和国障害者保護 ...

「幹部たちが人民たちの頭上に君臨し人民大衆を無視して権勢と官僚主義を振りかざし不正腐敗を働けば、それからもたらされる結果は厳しいものだ。」 「社会主義社会において官僚主義の不正腐敗を剔抉しなければ、一部幹部たちが思想的に変質し、特権を振り回し、不正腐敗を働くかもしれない。」 これは、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞が1995年10月に掲載した社説の一部だ。 一方、先月開かれた朝鮮労働党第8回大会の結語で、金正恩総書記は同様のことを述べている。 「全党的、全国家的、全人民的に ...

北朝鮮の金正恩総書記は今月8日~11日に開かれた朝鮮労働党中央委員会第8期第2回総会で、経済指導部門が立案した政策を厳しく批判。わずか1カ月前に就任したばかりの党経済部長を交代させた。 金正恩氏の怒りの激しさは、国営メディアが流した映像にも表れた。朝鮮中央テレビは、壇上で発言中の金正恩氏が厳しい表情で何か(誰か)を指さし、何らかの指摘を行っている場面を流した。指をさされたのが人間だったら、生きた心地がしなかっただろう。金正恩氏は以前、行事の途中で居眠りした軍人たちの写真を撮ら ...

韓国の徐旭(ソ・ウク)国防相は17日の国会国防委員会の全体会議で、国民に向けて謝罪した。前日に亡命した北朝鮮の男性が韓国側に越境する際、軍の監視カメラに複数回捉えられていたにもかかわらず適切な措置が取られなかったことを詫びたのだ。 このように不法越境者を見逃す軍の失態は、もう何度も繰り返されている。今回の出来事があったエリアでは昨年11月、北朝鮮軍の男性が軍事境界線を越えて韓国入りした事件と、2012年10月に亡命しようと韓国側に入った北朝鮮兵士が気付いてもらえず、韓国軍監視 ...

国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)が2014年2月に発表した最終報告書によると、北朝鮮に現存する管理所(政治犯収容所)は4ヶ所。1990年代には10ヶ所以上もあったが、大幅に減少した。 政治犯収容所に警備隊員として勤務し、その恐怖の実態を告発し続けている脱北者・安明哲氏によれば、「そこでは人間が想像しうる、ありとあらゆる残酷なことが行われていた」という。まさに、実在する「地獄の一丁目」である。 1993年のフルンゼ軍事大学同窓会によるクーデター未遂や、1995年の6軍団クー ...

国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)が2014年2月に発表した最終報告書によると、北朝鮮に現存する管理所(政治犯収容所)は4ヶ所。1990年代には10ヶ所以上もあったが、大幅に減少した。 政治犯収容所に警備隊員として勤務し、その恐怖の実態を告発し続けている脱北者・安明哲氏によれば、「そこでは人間が想像しうる、ありとあらゆる残酷なことが行われていた」という。まさに、実在する「地獄の一丁目」である。 1993年のフルンゼ軍事大学同窓会によるクーデター未遂や、1995年の6軍団クー ...

1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の時代、困窮した労働者が、操業を停止した国営の工場から設備や資材を盗んで売り払う事件が相次いだ。 当局は公開処刑などの極刑で抑え込みを図ったが、それでも盗難の続発は収まらなかった。庶民からすれば、飢えて死ぬのも処刑されるのも一緒、との考えだったのだろう。生き延びるため、手段を選ぶ余裕などなかったのだ。 (参考記事:美女2人は「ある物」を盗み公開処刑でズタズタにされた) 食糧事情が落ち着いて以降も同様の事件は相次ぎ、当局は度々摘発を行っているが ...

日本では新型コロナウイルス特別措置法の改正にあたり、原案にあった懲役刑の罰則は、世論の反発で実現に至らなかった。しかし、世界の一部の国ではこうした罰則が既に導入されている。 韓国では昨年5月、隔離中に自宅を抜け出し療養施設に収容されたが再度逃げ出した男性に対して、懲役4ヶ月の実刑判決が下されている。また、米ABCは昨年7月、自宅隔離命令への署名を拒否したケンタッキー州の夫婦に自宅軟禁の命令を下したと報じている。さらに、ドイツでは、自宅隔離を拒否する人を、少年院を改造した施設に ...

韓国紙・世界日報は7日、「わが国海軍は依然として日本にかなわない」と題した記事を掲載した。執筆したのは同紙の軍事専門記者であるパク・スチャン氏だ。 パク記者はちょうど2年前にも、同趣旨の記事を書いている。当時の記事では、次のように指摘している。 「一部には、世界各国の軍事力レベルを分析するグローバルファイヤーパワー(GFP)が昨年『2018年 潜在的な戦争遂行能力』で韓国を136の評価対象国のうち7位、日本を8位としたことを根拠に、韓国の軍事力が強いと主張する向きがある。 こ ...

昨年1月から国境の封鎖を続けている北朝鮮。自国民、外国人を問わず入国が認められないのはもちろんのこと、脱北後に中国で捕まり強制送還の対象となった人ですら、北朝鮮は入国を拒んでいる。 (参考記事:「20代の妊婦」新型コロナで命拾い…北朝鮮送りを免れる) 行き来ができないのは、中国に派遣された北朝鮮労働者とて同じだ。国連安全保障理事会で採択された対北朝鮮制裁決議で、北朝鮮国民の新規雇用は禁じられているが、北朝鮮当局は技能実習生、インターンなどの資格で「労働者ではない」ということに ...

米国のバイデン政権が、史上最悪と言われる日韓関係を問題視していることが明らかになりつつある。 米国務省報道官室は11日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対し、「日本と韓国の間に存在する緊張は遺憾だ」と指摘。「バイデン-ハリス政権は米国と同盟国の関係強化だけでなく、同盟国間の強化にも取り組んでいる」としながら、「日本と韓国の関係よりも重要なものはない」と言明した。 また、国務省のプライス報道官は9日の定例記者会見で北朝鮮への対応を巡り、「(北朝鮮がどのような挑発に出るかという ...

韓国紙・東亜日報は11日、韓国軍当局が「日本の自衛隊の独島(竹島)侵攻作戦のシナリオと、これを防御するわが軍の対応戦力などを明示した内部文書を作成して、昨年12月に国会に報告した」と報じた。同紙はこれについて、米国のバイデン政権が中国けん制のための韓米日三角協力の重要性を強調している状況下、こうした文書の存在が外交的な論難を呼ぶ可能性があるとの懸念を示している。(参考記事:「韓国の空母は日本にぜったい勝てない」韓国専門家も断言) 報道によれば、問題の文書には「自衛隊の独島奪還 ...

欧州各国は昨年春、新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて、厳しいロックダウンを敷いた。買い物などごく限られた理由を除き、一切の外出を禁じるという厳しいものだったが、ウイルスに関してある程度の知見が得られた今、同じロックダウンでも、昨年と比較してかなり緩和された措置となっている。 一方、国内でのコロナ感染者の発生を認めていない北朝鮮は、世界で最も厳しいと言えるロックダウンを乱発している。中国国境に接する慈江道(チャガンド)では、感染拡大が始まってから4回目のロックダウンが始 ...