「陸の孤島」に閉じ込められる北朝鮮女性たちの絶望

北朝鮮では、政治犯とされた人の配偶者に、当局が離婚を勧めるケースがある。連座制で家族もろとも管理所(政治犯収容所)送りになることを避けるため、離婚することで他人扱いにしてやるという「配慮」だ。

ただ、裁判所はなかなか離婚を認めようとしない。離婚が少子化に繋がるという当局の考えからだ。また、稼ぎ手である妻を失った夫は、農村送りをさけられたとしても、たちまち生活苦に追いやられるだろう。
(参考記事:「思想教育で離婚を撲滅せよ」という北朝鮮の的はずれな政策

離婚以外にも、担当者にワイロを掴ませ、強制移住の対象から外してもらうという手法もある。

狙われる農村女性

北朝鮮は「嘆願事業」「集団配置」などのやり方で、都市部の若者を農村や炭鉱に送り込んできたが、思ったように進んでいないようだ。