「韓国の言葉遣いをしたら公開処刑」恐るべき北朝鮮新法…日本語も対象

首都・平壌の位置する平安道(ピョンアンド)と咸鏡道の間には、感情的な対立が存在するが、自分たちの地方の言葉を「田舎臭い」呼ばわりされたことによる不満も、法が知れ渡るにつれ出てくるかもしれない。

北朝鮮版「言語警察」に法的根拠を与える今回の法律だが、どこまで実効性があるかは不透明だ。

韓国風の言葉遣いから方言に至るまで、すでに公的領域からは排除されおり、私的領域でのみ使われている。プライベートに踏み込んで一つひとつを摘発するのは非常に困難だ。また、反動思想文化排撃法の場合、違反して収監される人があまりにも多すぎて、法の執行を一部緩和せざるを得なくなったが、平壌文化語保護法も同様の道をたどる可能性が考えられる。

また、カネとコネで骨抜きにされる可能性も充分考えられる。「金品を受け取ったり、職権で圧力をかけたり」して、傀儡語使用を黙認してはならないと定めた38条は、そんな状況を予見して、条文に入れられたのだろう。