「韓国のスパイにやられた」北朝鮮で鉄道事故、軍人ら600人死傷
北朝鮮北部の慈江道(チャガンド)で、多くの軍関係者を乗せた列車が脱線する事故を起こし、多数の死傷者が出ていると、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。
事故が起きたのは先月15日。慈江道を走る満浦(マンポ)線の熙川(ヒチョン)と富成(プソン)の間だ。外国人観光客も多く訪れる妙香山(ミョヒャンサン)から至近距離にある。
列車は、清川江(チョンチョンガン)沿いに走る箇所で脱線した。具体的な事故の発生経緯について情報筋は触れていないが、600人もの死傷者が発生する大惨事となった。(参考記事:また死亡事故発生、北朝鮮「血塗られた大型事故」の歴史)
「地獄絵図」
中でも、今月1日から始まった朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の冬季訓練に向けて部隊に復帰、または指示された訓練場所に移動する兵士や、その指導にあたる軍官(将校)、軍事郵便を輸送する機通手が多く乗っていた5号車に被害が集中、軍関係者だけで死者140人。負傷者230人を出した。