「韓国のスパイにやられた」北朝鮮で鉄道事故、軍人ら600人死傷

道党(朝鮮労働党慈江道委員会)は、「もし(金正恩党委員長が乗車する)1号列車が通って(事故に巻き込まれて)いたとしたら、革命の首脳部の安全に拭い去れない誤ちを犯していたかもしれない重大な問題」として、軍関係者と道民を総動員し、事故の収拾、線路の復旧に当たらせている。

情報筋によると、今回の事故の原因は線路の整備不良によるものだ。

富成駅の管轄区間のレールの犬釘が複数本外れていたことが、列車脱線の原因になったことが調査の結果で明らかになった。責任のある富成駅の駅長、当該区間の線路担当の巡察員など管理者が慈江道保衛部(秘密警察)に逮捕された。

重大事故や事件の場合、容疑者は、身柄を平壌の国家保衛省に移されて取り調べを受けるが、今回は新型コロナウイルスの防疫の観点から、現地で勾留し、平壌から国家保衛省の担当者がやってきて取り調べを行っているとのことだ。

「レール破壊し数千ドル」

処分は今年中に下される予定だが、重罰にはならないとの見方が示されている。