「韓国のスパイにやられた」北朝鮮で鉄道事故、軍人ら600人死傷

死傷者の中には、慈江道地区司令部技術部の司令官(大佐、56歳)、李齊順(リ・ジェスン)軍官学校の政治部長(上佐、55歳)も含まれている。

調査に当たっている国家保衛省は、「南朝鮮(韓国)のスパイの仕業」だと主張しているという。

しかし、北朝鮮ではどの鉄道も老朽化と整備不良、そして「速度戦」と呼ばれる工期短縮に偏った工法などにより、劣悪な状態にある。過去には数百から数千人単位の死傷者を出す事故が繰り返し起きている。

高速道路も同様で、ある工事現場では、橋が崩落し500人が死亡する事故が起きている。後に韓国へ逃れた目撃者たちの証言によれば、この崩落事故で川原には原形をとどめない死体が散乱し、現場は救助の看護師たちが気を失うほどの地獄絵図と化したという。(参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

当局は、死傷者の半数以上が任務のために移動中だった軍関係者だった今回の事故を非常に重く見ている。