「韓国のスパイにやられた」北朝鮮で鉄道事故、軍人ら600人死傷
「(来年1月の)朝鮮労働党第8回大会を控えて、党の寛大な姿勢、人徳政治のプロパガンダに使うため、比較的軽い処分で済まされるだろう」(情報筋)
前述したとおり、国家保衛省は今回の事件について「南朝鮮(韓国)の安全企画部(現在は国家情報院)の指図を受けた内部のスパイによる仕業」だと主張している。事故や事件の責任を韓国や米国になすりつけるこの手のプロパガンダは使い古されたもので、北朝鮮国民にはさほど通用しないものだが、現地では意外と受け入れられているのだという。(参考記事:「新型コロナは韓国が撒いた」北朝鮮がフェイク情報)
「レールの犬釘を1本抜けば、安全企画部から何千ドルもらえるという話は、(1990年代後半の大飢饉)苦難の行軍のころによく聞かれた話だが、現地住民は『悪性伝染病(コロナ)で国が苦しくなり、配給も亡くなり、封鎖で外出して商売もできなくなったから、犬釘を抜いて南朝鮮に渡す人がいるみたいだ』と保衛部の言うことを真に受けている人もいる」(情報筋)