野犬に襲われ無残に…北朝鮮「21歳女性兵士」の悲劇

副業小隊は慢性的な飢えに苦しむ兵士たちの「生命線」であり、農繁期に作業を休むのは難しい。そうした事情が、彼女の死を引き寄せてしまったのかもしれない。

狂犬病は、発病すれば治療方法のない恐ろしい病気だ。発病を防ぐ唯一の方法は、複数回に渡って狂犬病ワクチン接種を受けることだ。日本では国内での感染は長年起きていないが、北朝鮮と軍事境界線を挟んで向き合う韓国では、度々発生している。その多くが、軍事境界線を超えてやってきた野生動物を媒介にしたものと言われている。

昨年韓国で猛威を振るった家畜伝染病、アフリカ豚熱(旧称アフリカ豚コレラ、ASF)も同様のルートで北朝鮮から広がったものと推測されている。

(参考記事:新型コロナに苦しむ北朝鮮でアフリカ豚熱再発

部隊は、家族に亡くなったことを知らせ、遺体を引き取るように一方的に通告した。