30代男性にガソリンをかぶらせた北朝鮮の「貧困と絶望」
かつてなら、国境の川を越え中国で出稼ぎすれば相当の儲けになったが、国境警備が強化された今では困難になった。国境警備隊や労農赤衛隊のコネももはや通用しないようだ。
(参考記事:北朝鮮当局、脱北を試みた女性3人を逮捕「中国に出稼ぎ」)
男性は結局、地元の協同農場に配属され、しがない農場員として暮らすこととなった。食糧が配給されるとは言え、暮らし向きは楽にならず、1日3食を食べるのがやっとの暮らしをしていた。その配給が去年から半分に減らされてしまった。また、理由は不明だが、妻との仲も悪化した。男性は周囲の人々に「苦しい」とこぼしていたという。
北朝鮮では、自殺は「金日成・正日・正恩3代の指導者と労働党に対する背信行為」と見なされる。