【体験談】仮病の腹痛を麻酔なしで切開手術…北朝鮮の医療施設

「ジュナ! お前のお母さんが、この寒いのにお前にご飯を食べさせたいと言って、正門の前で保安署長の自動車をさえぎって大騷ぎになったぞ!お前のお母さんみたいな人は珍しい!いいお母さんに生んでもらったと思ってしっかりやれ!」

警護責任者の言葉を聞いとたん、涙があふれてきた。

「お母さんのお腹がふくらんでいたから、何かと思ったら、ご飯が冷えないように服の中に抱いていたぞ!」

母恋しさに「仮病」を決意

私は警護員に付いて面会室に行った。部屋には青白く凍えているお母さんがいた。

「ジュナ、お腹がすいているだろう。痛いところはないのかい。寒いだろうに、服を持って来たからまず服を着なさい!」