政治犯収容所などでの拷問・性的暴行・公開処刑の恐怖
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北朝鮮の通常刑務所は通常、最上部に有刺鉄線がある高い壁で囲まれており、高圧電流が流れている。最近、構内監視カメラが導入されて刑務所内を監視している。脱走しようとした場合には看守はその場で殺害することができる。生きたまま捕らえられたものはきわめて苛酷な懲罰を受ける。数年前まで、脱走を試みた収容者が即決処刑されることがよくあった。今もこのような処刑が行われているかどうかは不明である。
- キム・ヒョク氏は第12通常刑務所(教化所)で、脱走しようとした収容者の処刑を目撃した。キム氏自身はあやうく処刑を逃れた経験がある。あるとき、山中で作業班とはぐれてしまった。脱走しようとしたとの嫌疑がかけられ看守はライフルの銃床で頭を殴り自白させようとした。最後には迷っただけだと納得させることができた。
- 1997年、第12通常刑務所(教化所)の他の収容者は脱走しようとした収容者の処刑を見させられた。処刑の後、刑務所長は自分の運転手に死体の首に縄を巻きつけさせた。縄の反対側は自動車の後ろに結びつけられた。運転手は刑務所の中庭を死体をひきずって4周した。全収容者がこの無残な光景を見させられた。将来の脱走への見せしめとするためだった。
- ジェウンサン第11通常刑務所(教化所)で2004年から2007年の間に収容者だった別の証人は、脱走しようとしたものは即決処刑されるのが刑務所の方針だったと述べた。証人は数人の収容者がこのように処刑されるのを見た。
- 第12通常刑務所(教化所)に2011年まで収容されていた他の男性によれば脱走しようとした収容者は撃じ殺された。この証人は生きて捕らえられた者が即決処刑された例は見たことがなかった。このような者は苛酷な労働をさせられて死に至った。収容者同士でパートナーを組まされ、互いに監視させられた。どじらかが逃亡すれば残りも罰せられた。
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