かつてタイ空軍に「惨敗」した中国空軍…空自との実力差は?
「現代空戦では、単なる機体性能だけでは足りず、電子戦・情報共有・ミサイル誘導の統合力が鍵となる」
あれから10年――。
今年5月7日、パキスタン空軍の中国製戦闘機 J-10C と空対空ミサイル PL-15 が、インド空軍の主力機ラファールをBVRで撃墜した。かつて西側機に模擬戦で惨敗を喫した中国製機の「覚醒」は、軍事情勢に新たな警鐘を鳴らしている。
J-10C に代表される中国製戦闘機は、AESA レーダー、データリンク、現代電子戦装備を獲得。さらに PL-15 のような長射程・アクティブ誘導ミサイルを搭載する“ネットワーク戦闘機”へと進化を遂げた。
(参考記事:韓国、「兵器生態系」構築し輸出競争力の強化ねらう)
「軽視、もはや過去」
この撃墜劇は、それらの近代化が単なる“見かけ倒し”ではなく、実戦で通用するレベルに達したことを示すものだ。ラファール側が迎撃態勢を整える前に、J-10C が長距離から射撃を行い、標的を撃破。PL-15 の長射程と高性能誘導がその決め手となったという。
