飢える北朝鮮の市場に並ぶ「人造肉飯」
コロナ禍で国境が封鎖されてしまったことで、輸入品が入らなくなり、貿易に頼っていた恵山の地域経済は壊滅的な打撃を受けた。それに加えて、コメ、トウモロコシの価格が高騰し、皆が皆、食糧難に苦しむような状態となり、コロナ前にはちょっとしたおやつだった人造肉飯が贅沢品となってしまったのだ。
人造肉飯や餅は市場から姿を消し、商人たちは、代わりに小豆粥を売って糊口をしのいでいた。だが、コメ価格が下落したことで、また再び人造肉飯、餅を売るようになった。(参考記事:餓死者発生か…北朝鮮、コロナ対策の都市封鎖を解除)
餓死しない程度に
「コメ価格の下落で最近は、餅や人造肉飯を売る商人の姿をあちこちで見かけるようになり、町内を売って歩く人もいる。食べ物を売れば損はしないと言って笑みを浮かべているのを見ると、粥が食べられるほどの儲けは出るのだろう」(情報筋)