「金持ちまで餓死」北朝鮮国民がさまよう阿鼻叫喚の巷

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、泰川(テチョン)に住んでいた50代の夫婦が自ら命を絶つ事件が先月初めに起きた。

夫婦は、未婚の20代の娘と共に暮らしていた。娘がコロナを疑わせる症状を見せ、病院を訪れたものの、コロナではないとの診断を受けただけで、一切の治療も投薬もしてもらえなかった。
(参考記事:金正恩氏「ゼロコロナ」宣言でコロナとの診断が不可能になった北朝鮮の病院

市場で薬を買おうとも、日々の糧に困るほどの極貧生活をしていた家族は、近所の人々を訪ね歩き、金の無心をした。しかし、苦しいのは皆同じ。結局、助けの手を差し伸べてくれる人はいなかった。

結局、娘は亡くなり、夫婦も後を追って命を絶った。

枇峴(ピヒョン)郡の良策(リャンチェク)労働者区でも同じような事件が起きている。
(参考記事:北朝鮮「骨と皮だけの女性兵士」が走った禁断の行為