流れ落ちる美女たち…北朝鮮「御曹司」が

長期化する経済制裁に新型コロナウイルス対策の国境封鎖が重なったことで、経済難のいっそうの深刻化が伝えられる北朝鮮。1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の時と同様、治安悪化の様相も表れている。

だが庶民の困窮が増している一方で、一部の富裕層はやりたい放題を続けているようだ。脱北者で東亜日報記者のチュ・ソンハ氏が自身のYouTubeチャンネルとブログで、北朝鮮の金持ちの息子が起こした猟奇的な連続殺人事件について伝えている。

それによると、事件は昨年8月に発覚した。犯人は、平安北道(ピョンアンブクト)の鉄山(チョルサン)郡にある外貨稼ぎ機関の責任者だ。機関と言っても実態は私企業だという。朝鮮労働党や朝鮮人民軍の高官にワイロで取り入り、機関の資格を得て利権を掌握していたということだ。

犠牲者30人以上

貝の養殖でぼろ儲けしていたこの機関の責任者は、親から利権を譲られた2代目だった。カネの力で放蕩の限りを尽くしていたが、やがて暴走に歯止めがかからなくなった。