金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか

近年、北朝鮮のメディア情報戦略が巧妙さを増してきている。「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」など複数のウェブサイト上で記事、写真、動画などを駆使したり、国内の新聞で日本政府や韓国政府の秘密を暴露したりしながら、揺さぶりをかけてきているのだ。

そこにはおそらく、金正恩氏の強いリーダーシップが作用している。根拠は次のふたつだ。

ひとつは、軍事情報にかかわるものだ。

「あり得ない」写真も

朝鮮労働党機関紙・労働新聞は2月7日、金正恩第1書記が新型対艦ミサイルの試射を視察したことを伝える記事に添えて、8枚の写真を掲載。うち4枚に、ミサイルを発射する艦艇の姿が鮮明に写っている。