「世界に暴露してくれ」ある北朝鮮兵士がロシアからかけてきた一本の電話
タス通信は11日、ロシア当局が今年初め、極東ウラジオストクで韓国人1人を「スパイ容疑」で拘束していたと伝えた。
韓国の聯合ニュースによれば、この韓国人は脱北者の救出活動などを行ってきた宣教師だという。1月に中国から陸路でロシアに入国し、数日後に拘束されたとしている。
ロシアでは北朝鮮から派遣された労働者たちが職場を離脱し、韓国などに亡命を試みるケースがある。過去には成功した例がある一方、成功直前まで行きながら、現地で北朝鮮の工作員によって拉致され、本国で処刑された例もあった。一度は、兵士の身分のまま派遣されていた労働者が、同僚の死を告発するため電話をかけてきたこともあった。
「忠誠の上納金」とは
2021年4月27日のことだ。韓国デイリーNK編集部に、一本の電話がかかって来た。「外国にいる」「現地の電話からかけている」と明らかにした男性は、「全世界に必ず暴露すべき」だと語気を強めた。
