「世界に暴露してくれ」ある北朝鮮兵士がロシアからかけてきた一本の電話
「チュさんは、当時7総局海外軍人建設労働者のうち、最も(滞在期間が)長い組長で、党の資金の流れをくまなく知っていた。越南逃走(脱北後の韓国行き)を把握した後、『手段を問わず連れてこい』という党の方針が下されたと聞いている」
(参考記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面)
知りすぎてしまったが故に拉致、強制送還されたチュさんは4カ月後、裁判を受けることもなく「国家保衛省(秘密警察)に、革命の名の下に処刑された」(情報筋)という。
ロシアでは、複数の北朝鮮労働者が脱北、韓国入りに成功しているが、その裏ではチュさんのみならず数多くの労働者が命を落としている。
