北朝鮮の要人らを襲う「謎の交通事故」に暗殺計画の疑い
その張成沢氏も2006年9月に交通事故に遭い、5ヶ月の入院生活を余儀なくされている。それ以外にも、金養建(キム・ヤンゴン)氏、金容淳(キム・ヨンスン)氏など、要人が交通事故で死亡した例は枚挙に暇がない。前述の通り、劣悪な道路事情や乱暴な運転などによる単純な交通事故であった可能性もあるが、このような交通事故の多発が「実は暗殺だった」説の根拠になっている。
(参考記事:2005年の張成沢氏の交通事故は暗殺未遂だったのか)ちなみに、金正恩党委員長は「クルマ好き」として知られ、「走り屋」であるとの噂も聞こえる。前述した幹部らが暗殺されたのではなく、本当に事故死だったとしても、金正恩氏は彼らと同様のリスクの中にいるとも言える。