北朝鮮の要人らを襲う「謎の交通事故」に暗殺計画の疑い

北朝鮮の国境警備隊の保衛部長(秘密警察のトップ)が交通事故で死亡した。その後、数々の疑問点が浮上、「事故を装った殺人ではないか」との噂が立ち、当局が調査に乗り出したと、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

亡くなったのは、国境警備隊25旅団の50代の保衛部長だ。彼は、25旅団の252連隊の保衛部長を勤めてきたが、先月初めに25旅団の保衛部長への栄転が決まった。15日ほどの引き継ぎ作業を終え、25旅団の指揮部(本部)がある恵山(ヘサン)に向かっていた途中で、交通事故に遭い、死亡した。

9カ月で3人死亡

北朝鮮は非常に道路事情が悪い上に、ドライバーの運転マナーもいいとは言えず、各地で事故が多発している。特に、山間地の両江道では事故が多い。(参考記事:母親思いの一家を飲み込んだ「魔の道路」…数百人死傷も