北朝鮮のある父親が虐待に耐えられず選んだ道とは…

通常、北朝鮮の政治犯収容所では、家族といえども引き離して収容することが一般的だ。しかし、表彰されれば、家族が集って一晩を過ごすことが認められる。ちょうど親が表彰を受け、久々の家族水入らずの時間が持てた8月初めのある日の夜に事件が起きた。

翌朝の労働開始時刻になっても家族が現れなかったことから、収容所の管理員が自宅を訪ねたところ、4人が亡くなっていた。父が家族の首を絞めて殺した後、自分はナイフで首を刺して自殺した模様だ。

この家族は、収容所に入れられて半年にしかならず、事故も病気もなかったことから、家族が集まっても問題ないだろうと判断し、収容書は家族の再会を認めた。しかし、虐待が横行する収容所内での先の見えない生活に絶望し、命を絶ったものと思われる。

(参考記事:若い女性を「ニオイ拷問」で死なせる北朝鮮刑務所の実態