北朝鮮軍が「長期的な弱体化」を宿命付けられた決定的な理由

昨年の北朝鮮の実際の兵力規模は105万人の水準であり、韓国国防省の発表をはじめ、120万人以上とする既存の推計はやや過大評価ではないか、との指摘が専門家から出ている。

たしかに、北朝鮮軍は最近、人口減少や兵役忌避により人員確保に苦労しているとされており、無視できない指摘と言えそうだ。(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「性上納」行為…軍では8割「経験あり」

兵力増強は容易ならず

韓国国防研究院のタク・ソンハン責任研究員は、4月30日発表の「北朝鮮経済レビュー」(韓国開発研究院)に寄せたレポート「北朝鮮軍の実際の兵力数推定と今後の展望」で、直近の北朝鮮の正規軍の兵力規模を104万8千人と推計した。