北朝鮮「美貌のウェイトレス」たちの茫然自失の日々

「ビザを受け取って働きに来た(北朝鮮の)人たちは、当局の担当者に相当額のワイロを支払っているだろうに、急に帰ることになった。1週間でどうやってカネを稼げというのか」(北朝鮮貿易関係者)

滞在期間制限の話は、他の地方にいる北朝鮮労働者にも伝わり、かなり動揺しているとのことだ。

「(ベトナム・ハノイでの)米朝会談がうまく行き、撤収せずに済めば良いのにと期待していたのに、丹東からの知らせを耳にしてからは諦めの境地だ」(吉林省で労働者を管理する北朝鮮幹部)

吉林省では今のところ、同様の措置は行われていないが、労働者たちはいつ決まるかもわからない帰国に備え、足繁く市場に通って大量の買い物をしている。つまり、帰国後に市場で売る商品を仕入れているということだ。

別の情報筋によると、北朝鮮当局は全員を帰国させると資金調達に支障をきたすので、慌てて帰国させるなとの指示を現地担当者に下した。