北朝鮮の市場に異変「商人の数が激減している」
今のところ、商人の数が急激に減る現象は、全国的なものとはなっていないようだ。
デイリーNK取材班が調べた結果、巨大卸売市場の存在する平城(ピョンソン)、清津(チョンジン)、新義州(シニジュ)、大消費地の首都・平壌、第2の都市・咸興(ハムン)の市場においては、商人の数にさほど大きな変動がないことがわかった。
その反面、規模の小さい市場では情報筋が伝える通り、商人も客も減っているもようだ。市場経済が北朝鮮全土に拡大し、農村にも市場が立ち並ぶようになっていたが、経済基盤の脆弱な農村やその周辺の中小都市が、制裁の直撃を受けていることがわかる。
(参考記事:北朝鮮の農村に小規模な市場が続々…進む市場経済化)しかし、コメの値段は、前年の収穫物が底をつく春窮期を迎えても、1キロ4000北朝鮮ウォン代で概ね安定している。