北朝鮮の市場に異変「商人の数が激減している」
その100人も、他で商売しようと一度は離れたものの、行った先でもうまく行かずに戻ってきたり、行き場がないので最後まで頑張ろうとしたりしている人たちだという。客の数も減っている。国営の工場は操業が止まっていて給料が出ないため、市場に行こうにもカネがないのだ。
市場には、商人から市場管理費、つまり事実上の税金を徴収する市場管理人がいる。非常に儲かる商売として人気があったが、最近ではその数が半分に減ってしまった。食料品を売る商人の場合、1日に15キロを売らなければ市場管理費を出せるほど儲からないが、今では1日に1キロを売るのがやっという有様。下手に徴収に行くと何をされるかわからないほど、険悪な雰囲気になっているという。
(参考記事:北朝鮮、市場管理人という利権…着服し放題の「おいしい仕事」)