「産婦人科で密造」の噂まで…薬物乱用が止まらぬ北朝鮮
北朝鮮当局は、咸興と平城、順天(スンチョン)などの麻薬生産拠点と見られる地域に、中央からタスクフォース「6・27麻薬グループ」を派遣し、取り締まりを強化している。
しかし、現実には麻薬生産者と捜査員がズブズブの関係を築いており、ワイロを払って見逃してもらったり形式的な取り締まりに終わったりするケースが多い。それどころか、「北朝鮮当局が麻薬密輸に密かに介入しているとの噂が出回っている」と語る情報筋もいる。
「平壌産院で密かに麻薬を生産して外貨を稼いでいるという噂がある。また、麻薬取引のために当局から海外に派遣された人物が取引に失敗した場合、身分がバレる危険性があるため、その場で自殺しなければならないという話まで出回っている」(情報筋)
平壌産院とは、北朝鮮で最大規模を誇る産婦人科の病院だ。ここで違法薬物が生産されているとは、さすがに「まさか」と思わざるを得ない。しかし、北朝鮮の人々がそんな噂に違和感を覚えないほど、薬物の乱用が深刻であるということだろう。
(参考記事:北朝鮮で少年少女の「薬物中毒」「性びん乱」の大スキャンダル)