住民や労働者が次々に逃げ出す酷寒の「恐怖写真」現場
冒頭で触れた視察で金正恩氏が下した指示も、不安を増幅させる。金正恩氏は現地で「内閣と三池淵郡建設指揮部は三池淵郡内の全ての重要建設を2021年まで4段階に分けて行うと計画しているが、党の意図とは異なる」と述べ、朝鮮労働党創立75周年を迎える2020年10月までに完成させるよう厳命したという。
北朝鮮では、最高指導者がひとたびこのような指示を下せば、それは命に代えてでも守るべき「掟」となる。現場はムリを重ねるようになり、事故が起きやすくなるのだ。
(参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故)