「首都は問題ないが地方はかなり苦しい」平壌市民が語る制裁下の北朝鮮

国際社会の経済制裁が、北朝鮮を締め上げていると伝えられる。

韓国の諜報機関、国家情報院は今月2日に行われた国会情報委員会の国政監査で、「対北朝鮮制裁が徹底して行われた場合、2018年には『苦難の行軍』レベルの経済難が到来する」とする一方で、「(今のところは)経済制裁にもかかわらず、なんとかやっているというレベルを維持している」と報告した。

「苦難の行軍」とは、1990年代半ばに始まった大飢饉のことで、少なくとも数十万人、一説には100万人を超える死者が出たとされている。

(参考記事:「街は生気を失い、人々はゾンビのように徘徊した」…北朝鮮「大量餓死」の記憶

果たして、現在の実態はどうなっているのだろうか。

デイリーNK取材班は今月半ば、中国の吉林省を訪れた平壌市民(A氏)にインタビューし、国際社会の経済制裁がどれほど人々の生活に影響を与えているかについて聞いた。