公開処刑を「見学」に行かされる北朝鮮の小学生たち

だが、これまで韓国入りした約3万人の脱北者のうち、収容所に入れられた経験を持つのは数十人に過ぎない。パクさんの貴重な証言を、3回に分けて紹介する。

―収容所に入れられた理由は? 「軍人だった叔父が、脱走し脱北を図ったかどで逮捕され、連座制により連れてこられました。祖父母や叔父一家、私の家族まで含め13人ほどが連れて来られたと聞いています」

北朝鮮の収容所の特徴のひとつが、連座制だ。収容所送りになるほどの罪、例えば「最高尊厳(金日成一族)の冒とく」、「ポルノ拡散などの反革命罪(社会主義革命建設の阻害)」、「韓国や外国への情報漏えい」、「人身売買」、「国家財産の横領」など犯した場合、その家族、親類までが収容所に送られるのである。

(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

―18号収容所の規模は?