血の粛清「深化組事件」の真実を語る

1974年に朝鮮労働党中央委員会の決定により金日成の後継者に公認された金正日。しかし、その権力基盤は非常に弱いものだった。

腹違いの弟、金平日(キム・ピョンイル)は金日成と似ているうえに、ロシア生まれの金正日とは違い、北朝鮮国内で生まれた。それだけでも「白頭の血統」を受け継ぐのは金平日がふさわしいと思われた。

さらに金正日に対する軍の支持も弱かった。