「飲み会で政策批判」金正恩、エリート経済官僚5人を処刑
「まずは人民経済から正常化させなければならないのに、わが国(北朝鮮)で稼働している工場のうち、軽工業、人民生活消費品工場は1パーセント以下だ」
「9割以上が軍需産業である国家経済の構造から改善しなければならない」
この話が、経済部の副部長兼、党の機関細胞委員長の耳に入った。優秀と評価される5人を妬んでいた彼は、5人のうち自分より後輩の1人を呼び出し、「党は普段から君のことを評価している」と褒めたうえで「党の政策にとって良い考えがあれば忌憚なく提案して欲しい」などとして、仲間内で具体的にどのような話が交わされたかを聞き出した。後輩は、まさか自分たちを貶めようとするものであるとは気づかずに、話の概要を説明した。
金正恩「三大まで滅ぼせ」
副部長は、その話を「最近の個別党員の党思想動向報告」にまとめ、党組織指導部に提出した。報告は金与正(キム・ヨジョン)第1副部長のもとにも届いた。(参考記事:「血なまぐさい粛清」経て復活…党重要部署を金与正氏が掌握か)