「飲み会で政策批判」金正恩、エリート経済官僚5人を処刑

今年7月末、当局の経済政策を非難したとの理由で北朝鮮の中央党(朝鮮労働党中央委員会)の幹部5人が一度に処刑されていたことが、デイリーNKの内部情報筋からの情報で明らかになった。

処刑されたのは、中央党の経済部で「三頭立ての馬車」と呼ばれるインテリ3人と、彼らとともに実務を担当してきた2人だ。5人は7月中旬、平壌のショッピングセンター「光復地区商業中心」の個室で3回に渡り会食し、国家と朝鮮労働党の政策について虚心坦懐に語り合った。話の内容は次のようなものだった。

「対内外政策の(苦境を打開する)カギを確実に回さなければ、国の経済は今より悪化するだろう」
「(経済制裁とコロナ封鎖のため)貿易はすべて隠れてやらなければならない。外国の銀行とも取り引きもできないので、発展の方向性もできていない」
「政策的局面で方向転換し、海外からの支援を求めて、人民生活の安定を図らなければならない」

金与正に報告

さらにこんな話が交わされた。