「陸の孤島に追放」も…北朝鮮、テレビ検閲で死屍累々

デイリーNKの内部情報筋によると、韓国に近い黄海南道の甕津(オンジン)、中国が目の前の両江道の恵山(ヘサン)で現在、テレビやラジオにステッカーがきちんと貼られているか、ステッカーが貼られていても、朝鮮中央テレビ以外のチャンネルが映ることはないかについて、家庭訪問して抜き打ち検査を行っている。

住民の間には緊張感が走っている。

「今回の検閲でひっかかれば、労働鍛錬隊(短期間の懲役刑)に送られ、最悪なら地域から追放される。陸の孤島のような僻地に追放されると生活に行き詰まってしまうため、心理的圧迫が大きい」(黄海南道の情報筋)

黄海南道の青丹(チョンダン)郡では2023年、テレビのチャンネルを固定していたはんだ付けを剥がして韓国のテレビを見ていた女性2人が処刑される事件が起きている。