塩水にアヘンを混ぜて注射…医薬品不足の北朝鮮で「死の民間療法」
コロナ以降、医薬品の需要が急増している北朝鮮。だが、供給は全く追いついておらず、品薄、高値傾向が続いている。医薬品やその原材料を中国からの輸入に頼ってきたが、2020年1月に新型コロナウイルスの国内流入を防ぐとして、国境を封鎖し、貿易を遮断したため、入荷しなくなったためだ。
金正恩総書記は、自宅の薬箱にある薬を放出する措置を取ったが、こんなプロパガンダショーが何の役にも立たないことは言うまでもない。人々は、医薬品を自宅で製造することで対応しているが、当然問題だらけだ。
コロナ前には、解熱剤、鎮痛剤、消化薬、止瀉薬などを市場で購入できたが、コロナ禍で輸入がストップした上、当局が無許可の医薬品販売を取り締まるようになったため、入手そのものが難しくなったと、デイリーNKの複数の内部情報筋が伝えている。