「暴力団と手を組んだ」北朝鮮のIT組織。東京の高級クラブで飲み歩く「新たな顔ぶれ」の正体は…

そうしたグループが、具体的にどのような仕組みでオンラインカジノを運営しているのか、筆者には知る術もない。ただ、そうしたウェブ上の違法賭博が、北朝鮮の重要な収入源になっているのは確かだ。

かつては海外駐在の外交官の違法行為や、北朝鮮レストランの経営でせっせと外貨稼ぎを行っていた北朝鮮だが、今やその手段も多様化している。(参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

警察庁などは26日、日本人に成り済ました北朝鮮IT技術者が、オンラインでIT関連業務を受注している疑いがあるとして、国内の関係事業者向けに注意喚起する文書を公表した。すでに米国などでは、韓国籍や中国籍に成りすました北朝鮮のIT技術者が、米国企業などの「下請け」に潜り込んでいる実態が把握されている。

数千億円の収益

一方、北朝鮮はそうした「正規のビジネス」に絡もうとするだけでなく、アングラ経済にも進出している。