北朝鮮女性の怒りを爆発させた、ある「DV夫」たちの勘違い
北朝鮮には、3月8日の「国際婦女節(国際女性デー)」に際し、男性が女性に花束を贈る習慣が以前から存在した。江原道(カンウォンド)のデイリーNK内部情報筋によると、最近ではこれに加え、7月30日の男女平等権法令発表の日に、女性が男性にプレゼントをする習慣が広まりつつあるという。
元山(ウォンサン)では、男性が集まればこんな話をする。
「男女が平等になったのは、われわれ男が認めたおかげなのだから、女はありがたく思うべきだ」
そして7月30日には妻に対し、鶏肉や豚肉、そして酒を出すように要求するという。女性が性暴力など様々な被害に遭っても、それを言い出せない北朝鮮社会の現状を考えると「男女が平等になった」とは男性の思い込みに過ぎない。この認識の食い違いが、夫婦喧嘩に繋がる。(参考記事:狙われる女性新兵…北朝鮮軍「終わらぬ鬼畜行為」で見せしめ)
党委員会に通報
ある家では、妻が「肉と酒を買うには、家族全員の1週間分の食費がかかる」と文句を言ったところ、喧嘩になり、夫が妻の髪を掴んで怒鳴り散らした。このことは町内の女性にあっという間に広がり、当事者の夫だけでなく、日ごろから横暴な男性たちに対して非難の嵐が吹くことになった。