「見てはいけない」ボロボロにされた女子大生に北朝鮮国民も衝撃
公開裁判で、うなだれて震える2人の姿を見た人々は「見てはいけないものを、なぜ見たのか」と憐れむばかりだったという。
(参考記事:北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面)
また、こうした非人道的な扱いをされるのは、10代の高校生も同様だ。女子高校生らがひどい姿で引き出されたという証言はいくつもあるし、男子高校生に至っては複数人が処刑されたとの報道もある。
北朝鮮の女子高生が「骨と皮だけ」にされた禁断の行為
デイリーNK内部情報筋によると、南浦(ナムポ)市の臥牛島(ワウド)の閘門(カンムン)第1高等中学校の少年会館で2021年、2年生の女子生徒をはじめ男女6人に対する公開裁判が行われた。容疑は、「韓国映画を見た」というものだった。
手錠をはめられた状態で壇上に引き立てられてきた6人は、両親、同級生が見守る中で裁判にかけられた。情報筋によれば、「顔は骨と皮だけにやつれ、フラフラで立っているのがやっとだった」。非常に厳しい取り調べ、つまり拷問を受けた様子がありありと見て取れたということだ。
敏感な部分が
通常、未成年の場合は罪を犯しても、少年教養所(少年院)で1年間の労働教養を受けることになっているが、今回の6人に対しては、5年の労働教化刑が下された。つまり、成人同様に、教化所(刑務所)送りになるということだ。