「いずれぜんぶ崩壊」金正恩自慢のタワマン、目撃者ら証言
その理由は、上述の朝鮮中央通信の記事に現れている。以下、一部抜粋する。
超高層住宅建物の骨組み工事が80日目に完工して、大建設戦闘の突破口が開かれた。
各人民軍部隊は、一日平均1000余立方メートルの土量を処理し、24時間、30時間がかかっていた型枠の組み立てと混合物打ち込み時間を6時間、10時間に短縮して住宅骨組み工事を日程計画より繰り上げて終えた。
2カ月以上かかると言っていた側面外壁の壁塗りとタイル張りを一週間に終えた。
数十件の考案および技術革新案を大胆に取り入れて、建設速度を高めた。
一般的にマンションの建設にかかる期間は「階数×1カ月+1カ月」とされているという。つまり、今回問題になった建物の場合は81ヶ月はかかるということになるが、それをわずか3カ月、複合施設まで合わせて1年で終えてしまった。
そんな無茶な工事を行ったのに、記事は速く建てられたことを、望ましいことと評価している。これが北朝鮮の病弊の一つ「速度戦」だ。