「冷たい地面に腹這いで何時間も」北朝鮮女性兵士の理不尽な苦痛

では、こうした厳しい訓練を行う労農赤衛軍の練度は高いのかというと、そうでもなさそうだ。今年は、先軍政治を掲げた金正日総書記の生誕80周年に当たるため、中央の監督が特に厳しかったことが背景にあるという。

そうでもなければ例年、お金や物資を所属部隊に寄付する代わり、訓練から除外してもらう者も相当数いたという。

つまり、厳しい訓練は軍事的な目的から行われたのではなく、上層部に対する得点稼ぎに過ぎないということだ。

そんな訓練で凍傷まで負わされた兵士らが、高い国防意識を持つようになるとは思えない。北朝鮮の民間軍事組織はやはり、壮大な無駄と見るべきだろう。