「冷たい地面に腹這いで何時間も」北朝鮮女性兵士の理不尽な苦痛

ロシアによるウクライナ侵略の報道を見るにつけ、北朝鮮の巨大で疲弊した軍事組織は、果たして有事にどれほど役に立つのかという疑問が強まる。

北朝鮮の正規軍である朝鮮人民軍は兵力約120万人と見られており、さらに数百万の予備役と準軍事組織が控えている。

準軍事組織の中で最も規模が大きいのは、約350万人を擁すると言われる労農赤衛軍だ。正規軍ですら、装備の老朽化と訓練不足、食糧難による兵士の栄養状態悪化が伝えられているが、労農赤衛軍はどうか。その実態の一端について、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

北朝鮮の現地情報筋がRFAに伝えたところでは、労農赤衛軍は1月、正規軍の動きに合わせて冬季訓練を行った。労農赤衛軍には、満17~30歳の未婚女性労働者と、別の準軍事組織である教導隊に属さない17~60歳の男性労働者が属している。