北朝鮮の女性労働者、中国での過酷な「強制合宿」の実態
昨年1月から国境の封鎖を続けている北朝鮮。自国民、外国人を問わず入国が認められないのはもちろんのこと、脱北後に中国で捕まり強制送還の対象となった人ですら、北朝鮮は入国を拒んでいる。(参考記事:「20代の妊婦」新型コロナで命拾い…北朝鮮送りを免れる)
行き来ができないのは、中国に派遣された北朝鮮労働者とて同じだ。
国連安全保障理事会で採択された対北朝鮮制裁決議で、北朝鮮国民の新規雇用は禁じられているが、北朝鮮当局は技能実習生、インターンなどの資格で「労働者ではない」ということにして、派遣を続けている。中国当局の黙認あってこそ可能な制裁破りだ。(参考記事:「脱コロナ消費」を下支えする北朝鮮労働者のブラック労働)
女性労働者たちは昨年来、ほぼ隔離された状態で、職場と寄宿舎を行き来するだけの生活を続けている。それなのにひとりの女性が「あり得ないトラブル」を抱えた事実が明らかになり、大騒ぎになった。一体どういうことなのだろうか。中国のデイリーNK情報筋が詳細を語った。