北朝鮮の女性労働者、中国での過酷な「強制合宿」の実態

Aさんを気に入った勤め先の中国人社長Bが、労働者を管理する北朝鮮の幹部Cに「会わせてほしい」と頼み込み、2000元(約3万2000円)を掴ませた。Aさんを工場の外に連れ出すことに成功したB社長。性的関係を持ち、Aさんは1回あたり1000元(約1万6000円)を受け取っていた。ただ、Aさんの同意があったのか、B社長やC幹部によって無理強いされたのかは詳らかでない。

Aさんは取り調べの後、通常業務に復帰しているが、コロナ後には帰国させられ処罰を受けるものと思われる。出産についてはどうなるかわからない。

人身売買の被害に遭い北朝鮮に強制送還された後、保衛部(秘密警察)で「混血の子どもの出産は認めない」との理由で強制堕胎手術を受けさせられる事例が報告されているからだ。

今までも、北朝鮮レストランの従業員が、外貨稼ぎのノルマを達成するために、売春を行う事例はあったが、当局に報告された事例はほとんどなかったという。