キリスト教を弾圧した金日成も手術前には祈っていた
康盤石の「磐石」という名前は、イエス・キリストの使徒の一人である「ペテロ」にちなんだ名前であり、金日成のおじは牧師だった。金亨稷も敬虔な信者であり、彼が通った崇実(スンシル)学校(※)がキリスト教の学校だということも北朝鮮では知られていない。ただ、崇実学校に通ったという事実のみを教える。
脱北して中国に滞在中、2007年に北へ送還されたイ・ヒョンスク(48才女性)氏は証言する。
「北へ送還された時、まず最初に保衛部に『(中国で)教会に行ったか?』と尋問された。なぜ、宗教に固執するのか当時は分からなかった。韓国に来て偶像化のために両親の過去まで隠そうとする金日成があわれに思った」
金日成は宗教を徹底的に遮断したが、自らが手術を受ける前、医師と一緒に祈ったというエピソードもある。