「わが国に入ってきたら終わり」北朝鮮国民、新型肺炎に震撼

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、現地で「治療が不可能な新種の肺炎で死者が続出しているとの噂が広まりつつある」と伝えた。

情報のソースは、北朝鮮と中国を行き来したり、頻繁に連絡を取っている貿易関係者や密輸業者だ。また、国境に近い地域の中には、朝鮮語で放送している中国吉林省延辺朝鮮族自治州のテレビが受信できるところもあり、リアルタイムで情報を得ている人も少なくないと思われる。さらにラジオならば、韓国の放送も受信可能だ。

しかし、情報筋が現地の様子を伝えた今月22日の時点では、正しい情報が広まっているとは言い難い状況だったようで、情報筋も「過去の急性肺炎と同じような症状で、感染力が高いのが特徴」程度のことしか把握していなかったようだ。

情報筋は、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)や2015年のMERS(中東呼吸器症候群)流行の際に、国内で国内で感染が拡大し、生活に大きな影響が出たとしている。双方とも公式には北朝鮮での感染者は確認されていないが、防疫を担当する部署は「水は沸かして飲め、手を洗え、(他地域への)住民の移動を禁止する」(情報筋)程度の対策しか取らなかったと指摘した。

一般住民は、市場で抗生剤と解熱剤を市場で購入して、感染に備えているとのことだ。