日本海上での大量殺人…「北朝鮮の海賊」の残虐度

この裁判からおよそ5カ月後の11月7日、韓国政府は北朝鮮の20代男性2人を、南北の軍事境界線にある板門店(パンムンジョム)を通じて北朝鮮に追放した。

追放後に韓国統一省が発表したところによれば、2人は同月2日に日本海上で拿捕(だほ)した北朝鮮のイカ釣り漁船の船員で、船内で16人の乗組員を殺害し、逃亡していたものとみられるという。

2人は韓国に亡命する意思を示していたとされるが、韓国政府は強制送還を決断した理由について、「重大な犯罪であり、韓国の国民の生命や安全の脅威となる。凶悪犯罪者として、国際法上の難民としても認められないと判断した」と説明している。

これについては、韓国の内外から強い批判が出ている。