金正恩氏の「タダ働き強制」にNOを主張し始めた北朝鮮の人々
美装工を騙して三池淵の現場に連れて行こうとしたが、それに気付いた人々はトラックから飛び降りて逃げてしまったというものだ。
それもあってか、「ほとんど誰も来なかった」との報告を受けた郡党委員会は、洞事務所(末端の行政組織)の党委員長らを呼び出して「深刻な非常事態」だとして、その日の夜に住民非常招集会議を開かせた。そして、動員に参加しないように扇動した不純分子はいないか調査を行うと同時に、住民に自己批判させた。
自己批判の終了後、すべての住民は懐中電灯を手に持って午後9時から11時まで、朝やる予定だった作業に強制動員させられた。線路のバラスト(石)を敷き直し、周囲の清掃を行ったが、不平不満を言う者はいないかと党幹部が目を光らせる中での作業となった。
この地域は、他の地域と比べて動員の回数が多いようだ。
(参考記事:うっかり金正恩氏の「大事な女性」を売り飛ばしたブローカーの行く末)